バーン!と来たら

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 近のテレビ番組で県民性や日本文化を取り上げられることが多くなり、人々の関心を引いていると思われる。生まれ育った土地で身につけた習慣や文化というのは一生を通じて影響が大きい。

 

 んな中、あるテレビ番組が大阪の街頭で実験した「いきなり仕掛けられたらどう反応するか」という取材は面白かった。銃で撃つ仕草や剣で切りつける格好や電話をかけている仕草を仕掛けると、多くの大阪人はそれぞれに見合った反応を返してくるというもの。

 

 日、アイルランドから来日している知人が会話の途中いきなり指鉄砲で「バーン!」と仕掛けてきた。もちろん平和な冗談である。私が反射的に「うーっ・・・」とのけ反り、撃たれたふりで応えると大いに喜んで、件のテレビ番組の話を持ち出して来た。彼もその番組を視ていたのである。彼は英語を教えている関係で、そうした日本の文化研究にも関心があるらしい。

 

 こから大阪と東京の違いに話が発展し、エスカレーターに乗る際に左右のどちらに乗るかの話を始めた。大阪では右、東京では左。では、この違いはどの地域から変化するのかという興味が湧いたという。彼の観察では岐阜県のエスカレーター乗降客が左右バラバラだったらしい。そういえば、角餅と丸餅の分かれ目もあの辺りだったような気がする。

 

 ょっとしたきっかけで一人の外国人と日本国内の地域性に関する話が弾んだひととき。

 

 なみに私は、話には気の利いたオチをつけたいし、突然仕掛けられても応じてしまうあたりは関西文化の影響を大いに受けた西日本人だと自覚している。そうは言っても、真正の「大阪のおばちゃん」たちの足元にも及べない中途半端なものだけれど。今は関東地方に30年間暮らして、文化的には東西数か所の地域性が混在している状態なのだが、話のどこかで笑いを取りたい欲求が、真面目な場面でもムクムクと頭をもたげて来るあたり、大阪文化の影響力の大きさを感じる。そんな自分を楽しんでもいる。

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このページは、tsuyuが2008年7月 6日 07:10に書いたブログ記事です。

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