長らく手つかずのままにしていた部屋の片付けをしています。  近年『断捨離』という言葉で身辺整理のススメが流行しましたが、ここにきてその考え方も人それぞれに落ち着いてきた感があります。片付けられる人もあり、片付けられない人もあり、人はそれぞれだから成り行きとしては当然のことのように思います。  過ぎた過去の物の片付けは切ない感情を呼び起こし、精神的にはとても負担の大きい作業です。そうした負担を先... 続きを読む
 前の記述で「あなたはどの立場で自分を捉えますか?」ということを問うてみました。  『人間』という立場に立てば、人間として成立できるような思考や言動が求められるでしょう。  『動物』という立場に立てば、人間として求められる何かが欠如しているかもしれません。  『生物』という立場に立てば、人間や動物として捉えるよりももっとそぎ落とされた判断になるでしょう。  『地球上に数多存在する物質の一個』とい... 続きを読む
人間 ↓ 動物 ↓ 生物 ↓ 地球に数多存在する物質の一個 続きを読む
 マンションの管理人として仕事中に不審な人物が目に付くと、声掛けをするようにしています。もちろん、管理マンションに関係しそうな場合に限ります。対象が大人であっても子どもであっても同様です。  過日、担当マンション玄関先のアプローチでウロウロしている女児が目に留まりました。子どもといえども予想外の行動をすることがあるので「あなたここで何しているの?」と声をかけたのですが、小さな声でモゾモゾ話す声が聞... 続きを読む
3年前のある朝のこと、遠くから「かんりにんさ~ん、かんりにんさ~ん」と呼ぶ声がした。キョロキョロ見回すと幅広い車道を挟んだ対面の歩道にあるバス停から男の子が一生懸命私に呼びかけていた。それが I くんと A ちゃんとの交流の始まり。 その後は私の姿を見つけるたびに駆け寄って来ていろんなお喋りをしてくれた。 その二人が7月4日に海外へ行ってしまう。お父さんの転勤に伴うお引越し。さびしいなあ........ 続きを読む

成熟した人間とは

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『愛するということ』 THE ART OF LOVING  エーリッヒ・フロム 鈴木 晶=訳    紀伊國屋書店 いまこれを読んでいます。 私がいまなぜ「愛」に関心を抱くのか?それは、日本の社会に欠けているのが「愛」ではないかと感じているからです。 その中に"成熟した人間とは"という記述があり、大いに共感を覚えたのでここに書き写して残しておきたいと思います。以下引用(P.56文中より) 配慮、責... 続きを読む
 「おひとり様1個という形になっております」  「ここからはお入りいただけないという形になっております」  最近よく耳にする「~という形になっております」という表現があります。  「おひとり様1個という方針にさせていただいております」とか「ここからはお入りいただけない規則(とり決め)になっております」というところを「~という形」と表現しているのだろうと思います。 それにしても、安易に使いすぎじゃな... 続きを読む

気になる

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個性も喜怒哀楽の表情も感じられないアニメのようなビックリ目アヒルのように突き出した不自然なタラコ唇 一様にたらしっぱなしにしている若い女性のロングヘア 下着が見えそうなほどに短いスカート 新型コロナウイルス後も続くマスク着用人数の多さ 電車内はもちろん階段の昇降時でさえスマホ画面を見つめる人 「ありがとう」「ごめんなさい」「失礼します」「失礼しました」の言葉が失われた社会 「着るのか脱ぐのかハッキ... 続きを読む
 いま読み進めている小説の中で、登場人物がある人を訪ねたおりに応接間の壁に額が飾られていて、その絵柄が南天と小鳥だという一節がありました。  それを読んだ時、私の脳裏には南天の下で遊ぶスズメが浮かんだのです。  同時に思い浮かんだのが「富士には月見草がよく似合う」という太宰治の文章でした。  「富士には月見草がよく似合う」、そして「南天には雀がよく似合う」。  子どものころ実家の庭の隅に南天の木が... 続きを読む
 仕事帰りに郵便局に立ち寄りました。その時点で局内の客は、私と70代と思しき男性の二人でした。  郵便の窓口で男性が何やら窓口の女性に語り掛けているようでした。その時には男性の声が大きかったり荒っぽかったりはしなかったのですが、いったん窓口に背を向けて私の方に顔を向けた時、私と目が合いました。瞬間、私は異常な気配を感じました。  男性の用事は済んだようですが、そのまま立ち去るのではなく、局内にある... 続きを読む

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