この国の基本的思考に「公共」の意識を涵養することが必要ではないかと常々思ってきた。 「私だけは、我が家族だけは損をしないように」だけで考えても暮らしやすくはならないことをどこかで共通理解する必要がある。社会全体が落ち着けば、それは私も我が家族も平和に過ごせる環境であることにつながる。  そうなるために必要な意識が「愛」なのだと思う。  「愛」とは、施すことでも憐れむことでもなく、相手を自分と同じ... 続きを読む
 新型コロナのパンデミックは3年を越し、プーチンのウクライナ侵攻は1年目を迎えようとしている今、今度はトルコとシリアの国境付近での大地震が発生して悲惨なことになっている。  いったい全体どうなっているのかと問いたくなるほどの難問の連続発生。  さまざまな欲望を抱えた人間社会に紛争や駆け引きが絶えないのはある意味必然の現象とも言えそうだが、人の欲望の衝突とは関係なさそうな大地震まで同時期に発生すると... 続きを読む
少し、いや、だいぶ前に高校生が街中の地べたにお尻を落として座り、コンビニで買ったらしい食べ物を食べながら数人でくっちゃべっているのを見て「嫌だな」と思った。別の日には、朝のホームで電車を待ちながらレジ袋からおむすびやサンドイッチを取り出して立ち食いする人を見て「せめてホームのベンチに座って食べたら?」とも感じた。街中でぶつかっても何の挨拶も無いなんて、もはや普通のこと。 何というか......みん... 続きを読む
このごろ餃子の無人販売所をあちこちで見かけるのだが、「危なくないのかな?」と案じていたら、やはり、代金を払わずに持ち去る人物がいるとニュースでやっていた。 今日は肉の無人販売所での持ち去り案件がニュースになっている。 販売者はどのような考えで24時間無人の販売方法を選択したのだろう。 最近通勤の行き帰りに感じるのは社会の荒み。そこへ加えて世界中の反社会的な動き。犯罪的思考を平気で実行に移す雰囲気が... 続きを読む
 新型コロナでパンデミックが起こって3年、プーチンが自らの妄想で戦争を起こして1年、世界中の人々が振り回されている。今や多くの人々から安定的で平穏な気持ちで日々を送ることを難しくしていることは確かだ。  歴史を振り返る時、あの事変は何年で収束したこの戦争は何年で終わったと机上の知識として年表でサラリと学んできたが、実際に渦中に生きてみると、たとえ1年であろうと耐え難い時間であることを実感する。  ... 続きを読む
 新型コロナのパンデミックはいつ収束するのか。そんなことが話題になり始めた。  3年前に新型コロナが感染拡大を始めた時、100年前のスペイン風邪は収束までに3-4年がかかったことを参考にすると、素人考えながら、新型コロナも3-4年は覚悟しなくてはならないだろうと思った。  そしていま新型コロナは4年目に突入している。莫大な政府予算をつぎ込んでの4年だ。100年前のスペイン風邪への対応とは比べものに... 続きを読む
 高齢で働いているのだから無理はしないでおこうと材料をそろえ道具を使っての趣味を限定して数年が過ぎた。なんだかもの足りない日々がサラサラとこぼれ落ちていく虚しさも感じていた。  ここ数日は十年に一度の最強寒波で手足が冷え冷え。  昔の私は、冬でも、手袋もフードもダウンのオーバーも不要とばかりに身軽な薄着で過ごしていたが、さすがにこの頃はこれらすべてにしっかりお世話になっている。そして、一番不要だと... 続きを読む
 有名な金融業者のCMで「そこに愛はあるんか!」というセリフが叫ばれると私は「愛は無い!」と叫びたくなる。どこに愛が無いと思うのか?それはCM主の金融業者ではなく、私の脳内にはこの国の世情が浮かんでいる。 うろ覚えの知識だけれど日本に"愛"の概念は無いと、どこかで読んだような気がする。浅薄な私の推察で言えば"愛"はキリスト教の概念であるので、最近「愛、あい、アイ」と「おさ~るさ~んだよ~」の歌さな... 続きを読む
 私の朝は早い。4時起きの5時半自宅出発。電車は始発から4-5本目。いまの季節その時間、あたりは夜明け前の暗闇。  まあ、そんなこともあってか車両内で会話をしている人はいない。誰一人声を発しない。たまに切れ目なく話をしているなと思うと外国人だったりする。  まさに沈黙列車である。  いまの世界や日本の社会状況悪化を反映してか、人々の表情は沈滞ムードで一様に疲弊しているように見受ける。  先は見え... 続きを読む
 昨日朝のラジオ深夜便「明日への言葉」は帚木蓬生さんへのインタビュー。  「閉鎖病棟」や「安楽病棟」などの小説を読んで帚木蓬生さんのファンになっていた私は聞き耳を立ててじっくり聞きたかったのですが、あいにく、その時間帯は身支度でアタフタしている時間。でも、なるべくラジオの傍で持ち物をそろえながら聴きました。  どなたへのインタビューか途中までわからなかったのですが、お話の内容から帚木蓬生さんではな... 続きを読む

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