男に負けないようにと思って生きてきた

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私と同年配の人に6人や8人きょうだいはザラなのではないでしょうか。戦後まもなくのベビーブームです。私は8人きょうだいの末っ子で、私を妊娠した母は周囲の人から「貧乏なんだから堕ろしたらどうか」と言われたそうです。それを物心ついた本人(私)に聞かせるのもどうかと思いますよね。ではなぜ私が生まれたのか、それは早くに長男を亡くした父が「生まれてくるのが男なら」と期待したからだそうで......。


「生まれてくるのが男だったらほしい」なんて、これも本人(私)に聞かせる話か!ってことです。出産前に性別がわかる現在では考えられない話でしょう。それでも胎児が男ではないと分かったからといって堕ろすでしょうか。これを聞かされた私は子供ながらに(男に負けないように生きてやる)とひそかに心に決めたのです。


それから70余年「男には負けない」を呪文のように唱えながら、さまざまな困難を乗り越えてきたし、現在も進行形です。


「男には負けない」といっても、どんな状況なら負けていないということだったのでしょう。社会的な待遇の問題でしょうか、それとも身体的な力でしょうか。そんなことを意識しながらここまで生きてきてみると「真の強さ」ということに男女の性差は関係ないものだと思うようになりました。それは社会に根強くはびこる男尊女卑思考との闘いでもありました。


今となっては、男に生まれれば良かったとか女に生まれて損をしたとかを超えて一人の人間として強く確かに人生を歩むことこそ重要なのだと思えるようになりましたが、果たしてできているのかどうかはわかりません。

コメント(3)

ご無沙汰しております。
現在、NHKの朝ドラ「虎に翼」が放送されています。
今週は昭和10年頃の女性も大学の法学部に進学出来るように
なった時代を描いています。
男尊女卑も甚だしい時代です。
しかし今でもそんな歪んだ思想をもった男性がいます。
某町長のセクハラ、パワハラ、マタハラを行った理由で
辞任するというニュースもその現われだと思います。
生きた化石みたいに思えます。

ご無沙汰しております。
現在、NHKの朝ドラ「虎に翼」が放送されています。
今週は昭和10年頃の女性も大学の法学部に進学出来るように
なった時代を描いています。
男尊女卑も甚だしい時代です。
しかし今でもそんな歪んだ思想をもった男性がいます。
某町長のセクハラ、パワハラ、マタハラを行った理由で
辞任するというニュースもその現われだと思います。
生きた化石みたいに思えます。

ひろっちゃん、お久しぶりです。

男尊女卑、強尊弱卑(私の造語です)、年功序列、どこかに明記された制度や熟考された思想ではないのにこの国の社会にはびこるこれらの空気に強い嫌悪感を抱きながら生きてきました。

自分の立場を良くするために男の力を利用する女にも悩まされました。

男女を問わず、誰かになびくとか誰かの背中に隠れて他者を攻撃するとかせず、一人の人間として凛と自分の足で立ち考え行動する人が増えることを望んでいる私です。

すべては初等教育から始まると思っています。そこがねぇ……昔からねぇ……その結果が現在の日本の凋落の原因だと思います。長年かけて何かを間違えた結果が今日の有様だと確信しています。

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このブログ記事について

このページは、tsuyuが2024年4月23日 21:28に書いたブログ記事です。

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