天気予報では黄砂飛来の話題が増えています。
黄砂にまつわる記憶といえば西日本出身の私が鮮明に思い出すことが一つあります。
私が小学生の頃、襟に白いカバー(取り外し式)のかかるスモックが制服でした。西日本は制服のある学校が多いのではないでしょうか。これは岡山県に制服関係の製造会社が多いということが関係しているようなことを聞いたような気がします(確かではありませんが)。まあ、そのおかげで学校に来ていく服に悩まなくて済んだというメリットのほうが私にとっては大きかったと思います。おまけに姉のお下がりがりようできるわけです。多子で貧しい家の子にとってはお下がりは当たり前でしたね。
で、黄砂です。
ある日の下校時のことです。あたりはボンヤリとした曇天だったのでしょう。ポツリポツリと、傘をさすほどでもない小雨も落ちて来ていたのだと思います。家に帰って制服を見ると白襟カバーに黄色い点々の汚れがついていました。小雨に濡れた黄砂が布にしみこんだようです。それが私が黄砂を知った初めての経験でした。
今でも黄砂の影響は西日本がひどいようですが、あの当時はそうした情報に接する機会も少なくて「へぇ~、これが黄砂かぁ。中国から飛んでくるのかぁ」との感想です。(日本の)中国地方に(隣国の)中国から飛来する黄砂。田舎の子が地球を意識した数少ない経験のひとつです。
なお、この白襟カバーについた黄砂の点々汚れは洗濯しても落ちにくかったような気がします。
コメントする