50年後100年後に振り返ったなら、いまの世界状況は時代の転換点だと認識されるのではないでしょうか。それほどに自然災害の激甚化や人間の引き起こす災厄が多発する昨今だからです。
これまでの歴史の振り返りや経験を動員しても有効な解決策にはたどり着けそうもありません。
しかし、考えてみれば、これが人類の成り行きなのでしょう。人(ひと)社会に人類滅亡以外のゴール地点というものが無い以上、人は何度でも似たような行動を繰り返しながら時の流れに浮きつ沈みつ現れては消え、消えてはまた新たに生じるしかないのでしょう。
そんなことを考えるようになったのも、私の年齢が "消える" 瞬間に近づいているせいだと思います。まさに鴨長明の『方丈記』冒頭の一節「ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の心境です。
そんな時はどのように過ごせばよいのか?
最適解はありません。
それぞれがそれぞれの生を存続させるべく、
大きく望まず卑屈にもならず、
淡々と息をし続けるしかないように思います。
生命の限界に至れば消え去るのみです。
そんな心持ちで日々を過ごしています。
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