数年前に、白杖の男性が駅のホームから転落してお亡くなりになったというニュースを知った時、私には「ひょっとしたらあの方では......」という思い当たりがありました。居住地地名や利用電車路線名や事故駅名などから、ちょうどその時期に気になっていた白杖の男性の姿が思い浮かんだのです。
そのころ、頻繁に出会っていたその男性は、私が目的の駅で電車を降車するのと入れ違いに乗車されていました。
最近は身体に不自由をお持ちの方たちも一人で行動される場面に出会うことが多くなりました。良いことだと思います。ただ、その方たちの安全の確保の為には周囲の配慮が欠かせないということは周囲の私たちが認識していなくてはならないことです。
昨日は、上記の男性を見かけていた同じ駅に電車が停まりドアが開いたので降りようとした目の前に白い犬がいて、一瞬ハッとしました。「えっ、犬?」って感じです。が、すぐにそれが盲導犬であると気づきました。盲導犬はゴールデンレトリバーの白い犬ということが常識として頭に根付いていたので瞬時に気づいたのでしょう。世論の啓蒙って、やはり重要ですね。
朝の通勤時は行き交う人々も先を急ぐので、その時も、その盲導犬とは乗降客としてすれ違っただけのことですが、ホームから転落死された白杖の男性のことが頭をよぎり、盲導犬連れのその方が安全に移動できますようにと思った次第です。
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