戦後77年、新型コロナウイルスがさまざまな問題を表面化させている。その一つが日本人の意識の緩み。自分の足で立ち自分の頭で考える、行く手に困難が待ち受けていようと自らの尊厳を守るためには独立自尊の覚悟を決める。このような考え方をする日本人が少なくなっている。
私は「友だち百人できるかな」という歌には疑問を感じる。百人も友達を作ったら付き合いが忙しくなるだけで自分を内省する時間がなくなるんじゃないかという心配しか思い浮かばない。友達を百人作るより、百人の人々に向き合っても、どの人に対しても偏見なく向き合える柔軟な感性を磨くほうが大切ではないだろうか。
日本人は群れに紛れ込む一人になりたがる傾向が強いような気がする。たとえ独りでも、信じた道なら歩いて行くよというタイプの人とはなかなかお目にかかれない。
これからは、日本人一人ひとりが自分の頭で考えて自分の意見を持ち信念に基づいて行動するようにならなければ、さまざまな考え方の交錯する世界と渡り合うのは難しいと思う。
ゴムの緩んだパンツのように日本が世界から脱ぎ捨てられないことを願うばかり。
コメントする