新型コロナウイルスの感染者数がガタンと落ちた。とは言え、まだまだ油断はできないと身構えつつもホッとしている。専門家にもこの急激な感染者減少は説明困難なのだそうだ。ワクチン接種の効果だとか大多数のマスク着用が功を奏しているとか言われるが、そればかりではなさそうな気もする。
およそこの世に永遠ということはないわけで、もろもろのことは「かつ消えかつ結びて」流転変遷していくものだから、ウイルスが引き起こした今回の現象もそうした道筋をたどるのだろう。
首相交代にともなって我が国のかじ取りをする政府の顔ぶれが一新された。スタート時点の世論評価は50%以下と低めに出ているが、NHK Eテレの大実験番組の決まり文句ではないけれど「やってみなくちゃわからない」のだ。最初から評価できるものではない。国の政治のレベルは国民のレベルに符合することだけは心にとめておかなくてはならない。
ノーベル物理学賞に日本人が選ばれたと言ってメディアは声高に伝えている。そんな報道に接しながら、私は何となく白ける。
海外に移住した日本人が世界的な評価を受けた途端に「日本が!日本人が!」とメディアは叫ぶけれど、彼ら彼女らが海外を生きる場所に選んだことの意味が気になる。我が国は突出した才能を支援できない、または、支援しない社会であることの証明ではないのか。
実はこの国はあまりにも人に冷淡な国ではないのか。そんなことが気になってしょうがないこのごろ。
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