芥川龍之介が自ら命を絶つ過程を文章でたどりながら、危うくも同調して流されそうになる。やれパンデミックだの新型コロナウイルスの感染再燃だとかのニュースばかりの世の空気も影響しているとも思うが、厭世観に流されそうになる。
それでも行き着くところまで行き着いてしまわないのは、自らに残された現世での時間に先が見えているという現実を受容しつつあるからだろう。無理に幕引きせずとも「遅かれ早かれ・・・」なのだ。
この先どうなるかという不安や恐怖心や絶望感を煽るアレコレに流されることなく、この澱んだ流れの中で"漂う"という選択をするしかない。
なるようになる。どうなるかは、誰にもわからない。
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