いまTBS「ひるおび」で新型コロナウイルスで医療崩壊危機にみまわれて自衛隊の災害派遣が決定した旭川市の事例を扱っていて、番組最後に元鳥取県知事の片山さんが「現在の政府の方たちには現場感覚がないのではないか?一度旭川に行って現状を視察してこられたほうが良いと思いますよ」と発言された。まったくその通りだと私も思う。
こと新型コロナウイルスへの対応に限らず、このところの地位と権限を握った人間がくだす現場無視の机上の決定の連続には落胆と絶望を感じざるを得ない。
仕事(職業)とは何なのかと考えた時、そもそもを考えれば「人々が暮らすための必要に応じて生じる活動を分散して分担」しているのが仕事でその働きに対して報酬が与えられるのであり、仕事に貴賤や上下はない。なのに、人間は仕事に上下をつけて考える。人の上に立った(と勘違いする)人間は力を得て不遜な権力行使や姑息な集金行動を繰り返すという浅ましさ。そのとばっちりをこうむるのは地道につつましく生きている一般ピープル。
それでも一昔前までは心ある権力者(指導者)もいたよなあ・・・。今はバッカスばっかり。
親の七光りや遺産がある人間がフカフカの椅子に座る権利を得たり、他者を引きずり下ろす能力にたけた者が日の当たる場所で注目される位置に躍り出たりの目まぐるしい移り変わりに最近ではもう冷笑を伴う絶望を感じる。
事件は現場で起きている、そのことを踏まえなければ適切で効果的な仕事は成立しない。
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