夢を見た。
夢だと分かっているのに幸せな気分に浸っていたら目覚まし時計が鳴って、起き上がらざるを得なかった。休日だったので再び床に入ったけれど、夢の続きを見ることはできなかった。それでも、幸せな気分の欠片は残っている。自分の深層心理の(私の幸せはこんなこと)ということが自覚できた。それは、覚めているときに考えていることと乖離していなかったことに安堵している。
9歳年上の姉も最近よく夢を見ると言う。
高齢になると過去の経験が積み重なっていて、嬉しいことも残念だったことも綯い混ぜにして記憶の底から引っ張り出され、夢の中で自分に都合よく物語が紡ぎだされる。が、それで良いじゃないかと思う。せめて夢の中であっても幸せな物語に浸れるのなら、それが現実でないと嘆く必要はない。
今日は一日、その幸せな夢の余韻に癒されていた。
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