本は読みたい、でも、書店で手に取ってみるとどれも結構な値段がする。それに、読み終わった後をどうするかが大問題。それでなくても片付けなくてはならない物だらけの身辺に、読後の書籍が積み重なるのは気が重い。一時、図書館利用を決心したが、読みたいと思った本がすぐに読めるわけではないし、返却日という制限があるし、ということで、長らく読書と遠ざかっている。
通勤の乗り換え駅ホームに駅ナカの書店がある。行けば必ず読みたい本が目に付いて買ってしまうので寄り付かないようにしていた。しかし、今年に入って二度、その書店で本を買った。
その中の一冊が 伊集院静の「いろいろあった人へ」(講談社)。かつて書籍広告で目にして、一度読んでみたいと思っていた。著者の奥様で女優だった夏目雅子さんは、私の亡夫と同じ白血病で、同時期に入院闘病をされていた。
書店でパラパラとページをめくると、その当時の思い出が書かれている。買ってしまった
いま読み始めたばかりだけれど、三十余年前に、伊集院静さんも同じような思いで看病されていたのだなあと思うと当時の記憶が甦って感慨深い。
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