高齢者運転の異常を110番した

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 一昨日のこと、私が降車する最寄り停留所の直前でバスが停まり、後続車も連なって渋滞気味になっていた。見ると、前方に1台の車がハザードランプを点滅させて通行の妨げになる真ん中に停まっている。そのせいで、片側一車線の県道の通行が上り下りの譲り合いになって渋滞が発生している。

 すぐ横にドラッグストアやスーパーマーケットがあるので、高齢者が家族の買物が終わるのを待っているのかなと思って、横を通り過ぎる時にバスの窓から見下ろした。「それにしてもなんて非常識な駐車!」と思わずにはいられなかった。


 バスを降りて買物をと歩き始めたが何か変な雰囲気。スーパーマーケットの駐車場警備の男性に「あの車、どうしたのですか?」と問うと「もう1時間くらいあそこに停まっているんだよ。声をかけても、故障したから車が動かないとかあっちに行けとか言うんだ」との話。警備員によると酒の匂いもするようだと言う。「警察に通報しましたか?」と訊くと、自分の立場ではそれはできないからということだった。


 こんな時に知らん顔して通り過ぎることができないのが私の性分。近づいて行くと、何人もの通行人がその状況に興味津々で目をやりながらも何もせずに去って行ってしまう。車の横にあるドラッグストアの人が車の近くにいたので「どなたか警察に連絡しましたがか?」と訊ねたところ連絡していないという。夕方の5時過ぎだし、これでは渋滞はますますひどくなるだろうし、事故が発生しないとも限らないしと、私が警察に電話をかけることにした。


 その車、よく見ると前方をぶつけた痕跡がある。運転席に座る高齢男性は、車内が暑いのかときどき汗を拭いながらじっと前方を見つめている。何か事態の解決に動く気配がない。認知に問題ありかもと思ったが、近づいて「大丈夫ですか?」と話しかけても、身振り手振りで「ほっといてくれ、あっちへいってくれ」という意思表示をする。


 少し時間がかかったが、3人の警察官がやって来た。警察官が声をかけると高齢男性は素直に応じていた。さすが制服の威力!と妙なところに感心したりして・・・その車は他県から来たらしいのだけれど、警察官とのやり取りで彼は自分が今どこにいるのかの状況把握ができていない風だった。エンジンをかけるように促されてもスムーズに対応できていないようだった。警察官は3人でその車を押してスーパーマーケットの駐車場に移動させ、そこで事情聴取を始めていた。

 警察官が到着してすぐに私はその場を離れたので、その後の経過は知らない。



 これからは、こんなことに頻繁に遭遇するようになるのだろうなあ・・・と思った。

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このページは、tsuyuが2019年6月19日 10:25に書いたブログ記事です。

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