これを還暦の赤としよう(私の場合)

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これは私が結婚する時に母が買って持たせてくれた和装の普段着用羽織です。

着る機会も無く40年の月日が過ぎました。

処分できなかったのは、

この羽織に込められた母の想いまで捨ててしまうようでしのびなかったからです。



月日が過ぎて私も還暦をとうに過ぎました。

私の還暦到達の折には、特に行事的なことは何もなく過ぎましたが、

世間では赤いちゃんちゃんことか健康長寿を願って赤い物を贈るような習慣があるようです。



ここ数年、私は常に自分のその時(認知症発症とか病気や死)を念頭に置きながら暮らしているのですが、

いま着なければこの先これをいつ着るのと思い、今年から室内でこの羽織を羽織ることにしました。

母からの還暦祝いだと思って。



改めて、思います。

人は生きているうちに「語り合いたい人と語り」「会いたい人と会い」「和解したい人と和解」しなければ、

息を引き取るまさにその時、自らの人生プラスマイナス・ゼロと受容する心の清算はできないだろうことを。


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このページは、tsuyuが2016年11月13日 13:54に書いたブログ記事です。

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