今に始まったことではありません。
記憶にある限り、梅雨明け間近から立秋までの私は毎年、死んでます。
汗をかき難いことと腎臓系統の働きが悪いという家系的な体質で、高温多湿が苦手です。
最近では「水毒」という表現もあるようですが、
体内の水分がうまく外に出て行かないことで[むくみ]や[眠気]を生じ、活動が緩慢になります。
中学生の頃、勉強部屋にしていた三畳ほどの部屋に寝転がって、
憎らしいほど青い空にムックムクと盛り上がる入道雲を見上げていたのを思い出します。
その時もやはり、強烈なだるさに参っていました。
でも不思議ですよねえ、陽射しの強さは変わらないのに立秋の声をきくと途端に心身が蘇るのです。
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬるーーー古今和歌集: 藤原敏行(ふじわら の としゆき)
この和歌に出会ってからというもの、毎年、時季が来ると頭の中で呟く一首です。
ということで、立秋は8月7日。
拭い切れぬ倦怠感に重く沈み込む日々もあと少しの辛抱と思いつつ・・・
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