スーパーの出入り口でのこと。
買い物を済ませて出口に差し掛かると、向こうから二・三人連れの熟年女性がやって来た。
「あの、なんて言ったかな・・・マジ、マジ、マジカル?」
「へえ、何それ」
「すごいのよ、あれ。私すっかり気に入っちゃったわ」
って、言うじゃなぁーい←(ちょっと古くなったギター侍ギャグ)
えっ?マジカル?
新手のマジシャンでも登場したか?
はたまた、行く先謎のワクワクツアーの情報か?
その正解を気にしつつ彼女らとすれ違う私。
「油汚れもスッキリ落ちて、これまで使っていた洗剤と大違いよ」
という言葉が耳に入ってきた途端に、私、ピーンときた。
すると、彼女の連れの一人もピーンときたようで、
「それって(マジカ)のことでしょう」
「ああ、そうそう(マジカ)。あれ良いよねぇ」
彼女らも私も、固有名詞が咄嗟に出てこない年齢である。
昨日乗ったバスで、
後方の席から熟年男性の会話が聞こえてきた。
***** 以下、じいちゃんの話の内容 *****
うちのやつがね、去年の暮、忘年会するんだって近所の店に何人かで集まったんだよ。
昼過ぎに出て行ったのに、夕方遅くなっても帰って来ないじゃない、
やっと帰って来たから「ずい分遅かったなあ」なんて声かけたら、
話が弾んで4時間ずっと、その店で喋っていたんだそうだ。
まったく、4時間も、よく話すことがあるもんだ、ばーさんは。
***** 以上 *****
熟年になっても、男性には女性の行動が不可解だったりするらしい。
「ばーさんは」という発言に、男性の心の機微が出ていたように感じた。
ま、この話2題、どちらもご愛嬌。
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