6/24付の朝日新聞・読者投稿欄「声」に、下記のような投稿があった。
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あるスーパーでの出来事。
背の高い男子高校生2人と70代くらいの女性を見かけた。
女性は高校生に話しかけていた。
一見して、女性が認知機能の低下をきたしていることが疑われた。
投稿者女性は、何かの手助けができるのではと思ったが、
高校生二人のやっていることを確認して、愕然とした。
二人のうち一人が女性に応対し、もう一人が、その様子をスマホで撮影していた。
しかも、ニヤニヤと笑いながら。
投稿者は、彼らが、女性のチグハグな様子を興味本位で動画に撮り、
後に、仲間内の笑いのネタや動画投稿するのではないかと察して不快になった。
誰でもなり得る認知症。
もしも、あの70代の女性が男子高校生の祖母であったなら、
彼らは同じような行動に出るだろうか?
と、彼らのぶしつけな振る舞いを恐ろしいと感じた。
悲しく、忘れられない光景であった。
言語聴覚士 女性 (宮城県 24歳)
・・・・・・以上、本ブログ筆者:露草 要約・・・・・・
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日本人の倫理観や人情の荒廃の一端を垣間見るような出来事だと思った。
そして、これは特殊な事例ではないことを実感するような昨今。
救いは、
この投稿者の女性のように、そうしたことに憤りを感じる人も、まだいるのだということ。
弱い者、抵抗できない者、困っている者などを平気でいたぶったり、
からかったり、バカにしたりする行為に鈍感であってはならないと思う。
そうした行為に易々と手を染めない為の人格づくりは、
暗記による知識の集積ではなく、
古典や古老に親しみながら人生の教養を積んでいくことしかない。
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