「好事魔多し」←(こうじ ま おおし)と読む。
(物事が順調に運んでいるときこそ邪魔が入り込みやすいので慎重に事を運べ)の意味。
人は欲深いものだから、物事がうまく運べばそのまた上を望む。
「これで良し良し、私は万全」と満足して、貪りをやめるということはない。
だからこそ向上できるとも言えるのだが、それはどの方向に向かっての向上かが問題。
とかく人の心は私利私欲に走りがちで、
うまく行けばいくほど周囲への目配りが偏ったものになることに気が付かない。
(私が一番!)(私が世界の中心)的な生き方になっていないかと常に自問しなくては、
せっかく順調に運んでいることに "邪魔" が入り込まないとも限らない。
「好事魔多し」の "魔" は、邪魔の魔である。
ものごとうまく運んでいる時ほど、
心落ち着かせて慎み深く行動し、周囲への配慮を欠かさぬようにしなさいという忠告の諺かと思う。
なかなかできないことだけれど・・・
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