朝日新聞「天声人語」で、センター試験の国語に関して触れていた。
同日の解説欄では、塾講師の解説も掲載されていた。
その中で、今年の国語の問題として源氏物語が出題されていたことが低い平均点の一因であろうとあった。
以前は、小林秀雄の難解な評論文からの出題で成績が悪かったこともあった、とも。
この点に関して、出題内容について丸谷才一氏が異論を唱えていたことも書いてあった。
なるほど、なるほど、これは入試問題を作った人たちの方に問題がありそうだ。
また、解答時間の短さも平均点を下げる要因だと、塾の講師の解説にあった。
大学入試の平均点数だけが日本人の言語能力を測る物差しになるとは思っていないが、
義務教育で培われた成果を推測する材料の一つではあろう。
思考は言語なしには成立し得ない。
だから、どのような言語をどのように使うかは人格形成に大きく影響すると思う。
それだけに、言葉を大切にすることは大事なのだ。
私のような浅学な人間が偉そうに語ることの許される話題ではないと知りつつも、
最近あちらこちらで経験する「同じ日本人なのに話が通じない」経験を重ねてみると、
こんなことも言ってみたくなるのだ。
コメントする