TKPシアターで映画「桃(タオ)さんのしあわせ」を観た。
13歳から60年間、ひとつの家で住み込み家政婦をしてきたタオさんの老後を描いた作品。
実話をもとに制作された映画という。
親兄弟が皆アメリカに移住して、香港に一人残った映画プロデューサーである長男のロジャーは、
独身のまま50代になり、生まれた時から身の回りの世話をしてくれるタオさんと暮らしている。
ロジャーが生まれる前から梁家に住み込んでいるタオさんとは、
彼が多くを語らずとも静かに淡々と日常が過ごせる。
そんなある日、タオさんが脳卒中で倒れる。
そして、彼女の希望で老人ホームへの入所。
そこから、血縁ではないにもかかわらずロジャーの献身的な介護が始まる。
誰にでも訪れる人生の終焉。
どのような境遇で一生を暮らそうと、人は老いて、やがて死を迎える。
↑のチラシ右肩に記された
「笑い合える人がいれば、ささやかでも、人生はきっとバラ色」
の文言が穏やかに心に沁みてきた。
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