20年くらい前、このマンションに引っ越してきた頃は、深夜でも、酩酊して帰宅する人の声が下の道路から聞こえてきたりしたものです。出かければ、どこへ行っても人また人。「やはり首都圏は人が多いなあ」などと田舎者の私は妙な感心をしたりしていました。
それが、景気後退の兆しが見え始めた頃から目に見えて様子が変化してきたようです。街で見かける多くの人たちの年齢層はグッと若くなりました。人口に占める割合が多い団塊世代は定年を迎えて前線を退き、出かける場所が街から野山へ観光地へと変化したのでしょうか。そういえば最近、自宅周辺の近場で年配の男性やご夫婦連れ立って散歩や買い物をする姿が多く見受けられます。
人はそれぞれに(私は、我が家は特別独自)と思っていても、案外同じような動き方をしていて、これを広範囲で調査すると傾向が掴めるわけで、人口動態調査などという研究領域が成立するわけですね。まあ、誰しも、穏やかに地に足つけて暮らしていれば似たり寄ったりの一生を終えるということでしょうか。焦ったり僻んだり妬んだりする必要は無いようです。
周辺に人はたくさん生活しているはずなのに、この静けさ!ゴールデンウィークということもあり、出かけている家庭も多いのでしょうが、人気(ひとけ)を感じられないことは寂しさを誘います。
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