千葉県柏市の大堀川に鮭が遡上して来るようになった、という話は4?5年前から聞いていた。その当時はテレビニュースの関東トピックスとして紹介されたり新聞記事にもなったが、私自身は実際に見に行ったことがなかった。
今年も遡上が確認されたと地方新聞で読み、思い立って見に出かけたのがこれらの写真。
体つきが丸く黒々とした魚影は鯉。この川にはそうした大きな鯉が多くいる。そんな中に白っぽくて細長い体つきの鮭が確かに泳いでいた!
4?5年前に確認できたのは2?3匹だったようだが、今年は10数匹が確認できたらしい。残念ながら今日会えたのは1匹だけ。場所が違えばもっと見られたのかもしれない。この大堀川には写真のような堰があり、鮭は最初ここで確認された。そして、この堰がある為に鮭はここより上流には上れない。
行こうと思えばいつでも行けるからと今日まで見ないで来たことが悔やまれるくらいの「感動」だった。浄化活動が効を奏してきれいになったとはいえ、まだまだ濁っている都会の川に鮭が上って来たという事実は大きいのかもしれない。
澄みきった青空に、ますます鮮やかさを増した桜の紅葉が映え、緩やかな流れには数羽の雁が憩っていた。
ただ子孫を遺すためにふるさとに帰ってきた。
堰があってもあきらめるってことは思いもしないんだろうね。
露草さんの感動が伝わってきた。
昔は利根川にも鮭が上ってきていた、と聞きました。
市内の幾つかの小学校では、福島県から鮭の卵を買って孵化させ、
利根川に放流するということを繰り返しているようです。
そんな稚魚の何匹かが遡上してきたのだとしたら、嬉しいことですね。
この大堀川というのは、利根川と直接はつながっていないのですが、
手賀沼経由で上ってきたのではないか、と言う人もいます。
いずれにせよ、自然界の生物の行動は計り知れません。
私がこの鮭に教わったことは、「何事も諦めてはいけない」かな・・・