人間の記憶というのは不思議なもので、同じものを見ても、その時の気温や空気や周辺の香りなどで「あゝ、これはいつものあれね」と思うか「え、いつもと違うんだけど」と感じるかはそれぞれ。今朝は予想外の出会いがあったのでご報告。
最寄り駅で下車して職場に向かう道すがら行く手に大きな虹を見つけました。雨あがりではありません。立ち並ぶビルをまたぐように七色の半円がかかっていました。方角は西です。朝だから東の太陽光を受けてかかった虹です。でもちょっと違和感が。こんなに厚着をしてヒンヤリした季節に虹を仰いだことあるかしら......の違和感が。
検索してみると冬の虹は珍しいのだそうです。冬は乾燥の季節なので、大気中の水分が少ない時季には虹がかかることは稀なのだそうです。
嬉しくて、この感動を誰かと分かち合いたくて、ちょうど向こうからボーっと歩いてきた若い娘さんに「ねぇねぇ虹が出てるの、見て」と声をかけてしまいました。すると彼女も「あ、ほんとだ」とニッコリ。「きっと良いことあるわよ」と言ってお別れしました。
それにしても、大きくて美しい虹でした。
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