小説の中に自分との共通点を見出すこと

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小説にしてもコミック(私は全然読みませんが)にしても何らかのストーリーがあるものを創作する作家さんはすごいなと思います。ご自身の経験や見聞や想像力の賜物なのでしょうが、筋の通った物語に紡げるのは特別な才能あってこそですよね。


このところ原作者の意図したことと実写作品脚本の違いでのトラブルが報道されたり、応募した作品のアイディアをプロの作家に盗まれたと妄想(?)した結果の事件とかが話題になっていますが、無いところからストーリーを組み立てていくことがどんなに困難なことかが推察できます。



私は最近、古本屋さんで適当に見つくろった文庫本や新書サイズの本を通勤電車の中で読んでいます。本を選ぶのは本当にテキトーです。タイトルが興味関心を引くものがほとんどです。作家に関しては、過去に手に取ったことのないような人が多くなりました。だから当然あたりはずれはありますが、そこは古本の良さ、諦めはつきやすいのです。でも、古本といえども値段が上がってますね。数冊買うとけっこうな値段になります。


ところで、過去に読んだことのない作家の小説だからというわけではないのですが、近年の社会を扱った小説を読んでいて自分のリアルな生活と共通点がある場面にしばしば遭遇してストーリーがいきなり身近に感じられるという経験が重なっていて興味深いですね。


たとえば「読んでいる物語の時間設定と同じ時間に読んでいる」とか「物語の舞台が自分のよく知っている場所」だったりとか「人間関係のもつれ方が我が身の経験と似通っている」とかです。そんなことが最近度重なっていて、次はどんな共通点が出てくるかということも読書への期待のひとつになっています。



まあでも、最近の社会を舞台にした小説であれば、どこかしらに「あっ、私と同じだ!」「この場所あそこじゃん!」という箇所が見つかるのは不思議なことではないですが、少なくとも作品を身近に感じることは確かです。



人間の日々の暮らしや出来事というのはさほど特殊というものはなくて、だからこそ作品にも気持ちを投入して読み進めることができるのでしょうね。


さあ、次はどんな共通点を発見できるかな。楽しみです。

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このページは、tsuyuが2024年2月13日 10:41に書いたブログ記事です。

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