多くの人がそう感じたに違いない

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元旦に発生した令和6年能登半島地震は甚大な被害の様子が次第に明らかになってきた。建物被害や地形崩壊の悲惨もさることながら日々増えていく死者の数に胸が切なくなる。

2日目の夕刻に羽田空港で起きたJAL機と海保機の衝突炎上事故にもショックを受けている。



年明け早々この二件の悲劇を目の当たりにして、日本人の多くは今年一年の先行きに大きな不安を抱いたに違いない。かく言う私もその一人なのだ。


そうでなくても、電車通勤を始めてから7年間、日に日に暗く沈み込んでいく人々の空気を目のあたりにしてきた。車内は常にお通夜状態。みんな疲れ切っているのが見てとれる。



一方、この国をかじ取りすべき政治の世界のノー天気ぶりには、私は腹立たしくも諦めてしまっている。こんな軽佻浮薄な日本社会は「なるべくして行き着いた結果」だとしか思えない。鈍重だけれど真面目で辛抱強いとか、物事の本質を考え尽くし語ることとかを鼻先であざ笑い排除するような日本社会の風潮が次第にひどくなっていた。排除するだけならまだしも、一人で真剣さを表に出そうものなら陰口を広められてイジメつくされる集団優位社会。


日本人は集団の無意識に付き従っていさえすればとりあえずは安泰という傾向が強い。独りで考え独りで立つ人間にとっては生きづらい社会なのだ。が、こんなに自然災害や事故・犯罪が日常茶飯事になっては、もはや、誰かの後ろにくっついて動いていればどうにかなるというものでもあるまい。


一人一人が自分の頭で考え、それらの考えを持ち寄り、語り合うことで空気を変えていかなければ、未来への希望なんて風前の一灯と言わざるを得ない。


声を出しての儀礼的な挨拶さえもできなくなっている日本人は、もうダメかもしれないと、このごろつくづくそう思う。

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このページは、tsuyuが2024年1月 3日 19:48に書いたブログ記事です。

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