私は幼い頃に、癇癪持ちの父と兄にこっぴどく叱られながら育ったので、何かにつけて「自分が悪いから・・・」と思い悩む習慣が身についてしまったようだ。
好かれたいと願うから献身的に他者に尽くそうとする。そして、その献身は体よく利用されるだけで何らの気持ちの見返りも無いということを繰り返してきた。
70歳に近いこの年齢になって、今更だけど、もう行き過ぎた反省で悩み苦しむことはやめようと心に決めた。70年近く生きてきて、やっと、私が抱えてきた人間関係の困難の理由が見えるようになったからだ。それに、私に対して非道な態度を見せた人々も次々にこの世から去って、その都度、私の心の重石が取り除かれているということもある。私もいつの日か、そう遠くない日にこの世から姿を消すだろう。
残された日々のページを、心軽やかに慈しみながら一枚一枚めくっていくことにしよう。
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