最近は忙しくて、映画を観に行くこともなかったのですが、今日は「華氏119」を観に行きました。
娯楽というより、観なくてはいけないという気持ちが私を動かしたのです。
今日はアメリカの中間選挙の結果が出る日です。
この映画は、アメリカの中間選挙と深い関連性を含んだ内容です。
中間選挙の結果が出る前に映画を観たわけですが、
映画の中に何度も出てきた女性たちが下院に選出されています。
昼過ぎには中間選挙の結果が次々に報じられたのですが、
下院ではトランプ大統領の所属する共和党ではなく民主党が多数を得たことが判明しました。
この結果を導いたのはアメリカの若年層の行動だということですが。
「華氏119」を観た後で現実の選挙結果を知ると、よりハッキリとその経緯がわかります。
果たして今後、日本の若年層がこのような行動力で国に影響を及ぼすことができるでしょうか?
映画の中に何度も出てきた女性が下院に当選したようです。
下院の歴史で最年少の当選を果たした女性、イスラム教徒で当選した女性、
いずれも映画の中で取り上げられていました。
特に印象に残った「金が選挙の結果を決める」という言葉が一回だけ出てきました。
このところ私の身近なところで、能力はないのに選挙資金が用意できるというだけの理由で
選挙に当選して政治家になる事例を何件か見て苦々しく思っているのです。
世界中どこも同じなのだということですね。
「華氏119」の監督マイケル・ムーアは、トランプ大統領のやり方をナチスのヒトラーに重ねて表現していました。
日本も気を付けなくてはなりません。
私が若いころから見てきた経験では、
戦後日本はアメリカの数年数十年後に同じような社会現象を起こしているような気がするからです。
もう遅いかもしれない。
でも、本来はアメリカと異なる文化をもっていた日本を、今更だれが思い起こさせてくれるのでしょうか。
今日の映画の観客は、私と同年配の団塊前後世代だとお見受けしました。
皆さんどのように感じておられたでしょうね。
日本では報じられないアメリカの動きを知るために、ぜひ観るべき作品だと思いました。
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