もうじきアメリカでは新大統領の就任式が行われる。
本人さえも "まさか!!" の当選だったかもしれないとさえ思える選挙結果。
「ある集団に選ばれたリーダーのレベルはその人物を選んだ集団のレベルである」、こんな言葉が脳裏に浮かぶ。
これは私が過去に出会って印象深く記憶している
「民主主義国家において、国民に選ばれた為政者のレベルは選んだ国民のレベルである」
といった意味の記述からの言い換えである。
私が若いころには、国家レベルのあれこれは高度な能力を有した志ある人物の手によって運営されているものと思っていた。
幾ら大金持ちでもビジネスの成功者でも、そう容易くはなれないしなってもらっても困るのが政治家だと思っていた。
が、いつのころからか、メディアで顔と名前が知られれば簡単に大量得票で自治体や国会議員に選出される現象が普通になっている。
それで良いのか?という疑問は未だに私の頭から払拭できない。
今回次期大統領になるトランプ氏は生産拠点を国内に引き戻し自国民の雇用増大を第一とする主張を繰り返している。
これに関しては、「自国から生産機能が失われていけばその国は衰退する」という言葉を思い出す。
記憶は定かではないが、確かアメリカの経済学者が当時のアメリカの状況に発した警告だったと思う。
もう数十年前のことだ。
自国の有識者の先見を活かすことなく、
国の衰退に手を打てなかった歴代指導者の為政がトランプ氏の当選を許したと言えなくもない。
この件に関しては、
良いことも悪いこともアメリカの後追いをしている日本だが、そろそろアメリカと同じ轍を踏まない方策はとれないものか、と思う。
私には現在のトランプ氏が、人気アニメ「ドラえもん」に出てくるジャイアンに見えてくる。
「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」と、力づくで周囲の子どもたちが持っている(自分が欲しい物)を取り上げようとするジャイアン。
就任式は20日。
良くも悪くも、大国アメリカの動向は世界に影響が大であるからして、
地球上の片隅でヒッソリ生きているだけで良いと思っている私ごとき卑小な人間も無関心ではいられない。
コメントする