「若い者には未来がある」とか「若いから希望を抱ける」とは、当たり前のように使われる言い方。
ま、近年の社会の混乱ぶりを見ると、近頃の若い者には素直に受け入れられない表現かもしれないが。
「老人には未来が開けている」とか「高齢者だから希望がいっぱい」と言う人は、なかなかいないだろう。
では、『未来』とか『希望』とか『夢』などという言葉とは縁遠くなった老人は『幸せ』という言葉とも縁が無いかというと・・・
おっとドッコイ、この『幸せ』という言葉は年齢に関係なく当てはまる言葉なのである。
そして、人は、何とかして自分がこの『幸せ』という言葉に当てはまるために日々を消費しているとも言える。
私が若いころ、
♪ 若いという字は苦しい字に似てるわ 涙が出るのは若いというしるしね ♪
という歌詞の歌があった。
『未来』とか『希望』とか『夢』という言葉は、必ずしも『幸せ』とセットではないということが、
長年いろいろ経験し、悩み、苦しんでみるとわかってきた。
今の自分で良し・・・と思えることこそ『幸せ』に一番近い考え方。
それは変化を拒むということでも、何かをする意欲も無くて良しということではなく、
淡々と現状を生きる自分に素直であることなのだが、この境地を言葉にして説明することは難しい。
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