高齢者の自動車運転で事故が相次いでいます。
事故を起こした人、巻き込まれて死傷された方々、どちらにも不幸な結果です。
運転免許の返納に関しては、なかなか簡単には行かない事情が多々あるようですが、
人間も動物である以上、年を経るにつれて身体能力や判断能力の退行は自然の成り行きです。
それを自覚するかしないかですが、老化を素直に受け入れられない人が増えているような気がします。
私の周辺でも、なかなか周囲の進言に耳を貸してくれない年寄が増えていて、
私も前期高齢者ですが、その私でさえ「アーアッ、ヤレヤレ」とため息もらしたくなるような事例が増えてきました。
60歳過ぎたら、常に自分の状態を自ら観察することを怠らず、
その上で、
身近な人たちの意見に耳を傾ける謙虚さが大切になってくると思います。
でもね、
そんなことを念頭に置いて暮らしている人なら、大丈夫そうですけれどね・・・
次々に発売される先進的かつ便利な機器を取り入れ楽をすることばかり目指すのも考えもので、
あえて不自由を選択することが健康維持に役立つ面もありますし、
ゆとりのお金があるなら生活の手助けに人手を頼んで対価を支払うことも社会貢献だと言えます。
次第に近づく人生のピリオドに向けて、
持てるものを如何に賢明に社会にお返しして行くかが高齢者に問われているのです。
これからの時代を担う若い人たちの邪魔をすることは避けなくてはなりません。
ましてや運転ミスで彼ら彼女らの命を奪うなんて、あってはならないことです。
必要もないところで無理に老人ぶることはありませんが、
少なくとも無理な若ぶりはしないでおきたいものだと、
これは自戒をこめて私が最近考えていることです。
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