生まれた時から孤独と二人三脚の私が、これまでの65年の人生において経験から会得したことを、
精神科医の著者が分かりやすい文章にまとめてくださったのか、という読後感。
人は自分の孤独の何たるかを自覚し理解しようとしないでいると、
説明のつかない不安感や苛立ちや落ち込みに苦しむようになる。
ある人は自分の内奥に沈潜し、対人関係を避けて引きこもるようになり、
ある人は自分の不安や苛立ちを他人への攻撃にすり替えて、ますます孤立・孤独を深めるようになる。
その結果は、決して平安な日常生活には結びついて行かない。
この本に書かれていることは何も難しいことではない。
にもかかわらず、現代人に広がり続ける漠然とした孤独感・孤立感の正体が良く理解でき、
その対処の仕方も学べるように思う。
昨夜観たテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の内容にリンクしているような気がした。
それだけ「渡る世間は鬼ばかり」というドラマが現代世相をよくとらえているということだろう。
橋田壽賀子さん、石井ふく子さんはすごいなあ。
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そう言えば・・・昨日のNHK 大相撲中継で紹介されていたのですが、
この度、序段に名前を連ねることになった若い力士たちの一人が「露草」というしこ名でした。
親近感を覚えます。
さあ、この蕾は花開いてくれるでしょうか・・・
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