英国の国民投票でEU離脱が僅差で残留を上回ったことは、驚きだった。
おそらく、全世界の常識人から見れば「残留」が妥当な決断であろうとの観測だったはずだ。
なぜ多数のイギリスの国民が「離脱」に投票したのか?
イギリスに行ったことも無ければ住んだことも無い私が、
英国のEU離脱問題に一言申すのはおこがましいことと知りつつ一言言うとしたら、
かつての大英帝国時代の【プライド】が未だに、一部の英国人の中に存在していることを感じないわけにはいかない。
また、一部の過激な扇動者の発言に、半ば面白半分で乗ってしまう現代風潮というものもあったようだ。
そして驚いたことには、離脱が決まって一番驚き慌てているのは離脱に投票した英国国民自身らしいということ。
今回、英国のEU離脱問題で学べるのは、
*過去の栄光を忘れられず過剰なプライドを抱き続けると現状への判断を誤る
*物事の決断に際しては、その内容に関して自ら理解しようとする真摯な姿勢が必要である
ということか。
高度な国際外交も個人的な人間関係も元を辿れば同じ人間の発想から生じる事柄だと思っているので、
今回の英国国民投票に関するニュースは色々と参考になる問題点を提起していると受け止めている。
いずれにせよ、
「後悔先に立たず」であり「覆水盆に返らず」なのである。
物事の本質を短い言葉で伝えようとした先人の教えは、
なかなか後世の人間に生かされず、過ちは繰り返されていくものだなあと思わざるを得ない。
ま、今回のEU離脱が "吉" となるか "凶" となるかは、これから次第ではあるが・・・
傍から見ると、背負わなくても済んだはずの重い荷物を英国は背負いこんだのだとしか思えない。
国単位であろうと個人単位であろうと、決定したことへの責任は自らが負うしかない。
さあてっと、これからの世界はどう動いて行くのだろう?
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