最近、街中でも店でも、子供に社会生活の基本を教えない親が多いことが気になります。
きっと、彼ら若い両親も親から学ばなかったのでしょう。
人中や店内で子供が大騒ぎしたり走り回ったりしていても、
「ダメだって言ってるでしょう」とか「もう連れてこないからね」などと離れた場所から声をかけています。
いくら親から声を掛けられても、子供は平気です。
そんな時は、膝を折って子供の目線に合わせ、どうしてその行動がダメなのか言い聞かせなくてはなりません。
「踊る大捜査線」の名せりふではありませんが、「事件は現場で」起きているのです。
解決はその場で対処するのが効果的でしょう。
職場の若い人たちを見ていても同じことを感じます。
職に必要な能力を覚える前に必要な、社会生活をする上で必要な心がけの欠如が甚だしくなっています。
根拠のない自信が過剰な若者が多くなったような印象です。
知識はスマホでネット検索すればいいやと思っている彼らは、
年長者が少々のことを教えても素直に耳を傾けようとはしません。
教えるとすぐにスマホ検索をして、人生の先輩の言ったことが検索結果と違えば、
彼らが信じるのは検索結果なのです。
社会生活をする上で大切なことの全てがネット検索で出て来るとは限りません。
まして、読んで確認した情報が行動に反映されるかどうかと言えば、それは疑わしいと言わざるを得ません。
やはり、その場は厭な思いをしても、生身の人間から直接口頭で教えられる方が効果が著しいのは否めません。
人は、成長過程で教えられなかったことは、大人になって知識として知ったとしても行動には反映されないもののようです。
やはり、「三つ子の魂」とは、ある意味正しいことだと思います。
社会生活で大切なことは生まれ落ちてすぐから、養育者自らの信念と行動で伝えることの重要性を感じます。
人は、子供の頃に教えられなかったことは、大人になってもできるわけがないのですから。
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