ずっと前、私が40代のころ、職場の仲間と談笑していたときのこと。
ある女性が、戯れの占いをしてくれた。
その時、彼女が私に告げた占いの結果は、
「あなたは63歳で生死のかかる大病をするでしょう」ということだった。
それ以来、63歳という年齢が来るのが怖くなり、少々の不安を抱えることになった。
そして今年が63歳の一年間だった。
11月に64歳を超え、いま約一ヶ月が過ぎて、何事も無かった一年に感謝している。
戯れの占いでも、内容によっては人の一生に余計な不安を与えてしまうこともある。
40代当時の私は、夫亡きあとに子ども二人を何とか成人まで育てなければと、
ガチガチに神経を張り詰めていた時期だった。
私が63歳になる頃には、私に何があろうと子どもは生きて行けるだろうと、
万が一その占いが当たる時のことを想像して、毎日を懸命に生きてきた。
そういう意味では、悪い占いの結果を、懸命に生きる理由づけにできたとも言える。
ま、無事に63歳を通過した今は、残りの人生はハラハラドキドキすることなく、
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