宅配の品を届けてくれた配達の人が、
「今日は暖かくていいね。昨日と大違いだよ」
と喜色満面で言葉を残して行った。
外回りの仕事では、天候の良し悪しが業務意欲に微妙な影響を及ぼすのだろう。
まあ、品物を届けてもらうこちら側としても、笑顔で受け渡しが完了できるのは好ましいことだ。
先日やって来た別の会社の宅配人の仏頂面には、
まるで嫌な気分まで配達されたように感じたばかりだから。
昨日は少々風が吹き、気温の低さもあって、冬の到来を意識せざるを得なかった。
一夜明け、朝の室内は冷え冷えしていたものの、風はなく陽射しも高くなってきた午後には、
ガラス越しの陽だまりで読み物をしているとウツラウツラしてしまうほどの暖かさの今日。
【これをしなくてはいけない】という差し迫った用件が身の回りに無い一日。
幸せとは、こんな一日のことかもしれない。
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