このままで良いのだろうか?

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ある月刊雑誌が「日本の復興は教育にかかっている」特集を組んでいるらしい。

書籍広告の見出しを目にしただけなので、内容は知らない。

内容は知らないが、次代を担う人材を育てる教育が荒廃していることに同感する。

時すでに遅きに失しているかもしれない。


昨日、私と同年輩の男性と、最近の若い人たちの能力低下に関して共感した。

彼は定年後、後進を指導する立場として、私と同じ職場で働いている。

現在、今年新規に採用された若者二人を指導している。

昨年は男女二人の指導にあたり、今年は女性二人を指導している。


おっとりとしていて能力優秀な彼は、普段は批判めいた言葉を口にする人物ではない。

その彼が、昔馴染みで同年輩の私に同意を求めるようにつぶやいた。

「最近の若い者は、昔の若い者に比べるとあらゆる面で能力が落ちているね」と。



私はこのつぶやきに対して、心からの同意を返した。

たったそれだけの短い会話で、彼の言わんとすることが十分に伝わったので、

その後の会話を続ける必要はなかった。



彼も私も、ほとんど絶望的な状況を感じている。

裏打ちの無い強気だけは身に付けているけれど、謙虚に学ぶ姿勢が感じられない若い世代。

伝えておきたいことが多々あるのに、現役を退いた年寄りは軽んじられているのか、

なかなか言葉が届かないもどかしさ。



マスメディアは、やたら若い者を褒めちぎり良い気分にさせることばかりで、

この国は、いつの間にか精神年齢の低い文化が蔓延し、定着してしまったように思う。



教育がカギを握ると、件の月刊誌が特集を組んでも、

次世代の教育を担う現役世代が既に能力の低下をきたしているのに、

いったいどうやって教育を改革しようというのだろう?


一個人の力の限界を痛感して脱力の日々。



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このページは、tsuyuが2015年10月16日 23:29に書いたブログ記事です。

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