22:00からBS日テレ「深層NEWS」で、
作家の五木寛之さんのインタビューを視聴した。
「老人を嫌う社会のヤミ」と番組表に書かれていて、内容に興味をひかれて。
インタビュアーの男女司会者が、五木さんから明確な答えを引き出そうと、
あの手この手の想定内な質問を投げかけるが、彼らの期待通りの進行にはならない。
それが五木さんの答えだったのだと、最後まで視聴してみると解る。
五木さん曰く、
これまで地球上のどの国も経験したことの無い超高齢社会が、
この日本から始まろうとしているのです。
ということは、過去に学ぶことはできないのだから、
これからのことは皆で考えて模索するしかないのです。
日本はこれから下山の道を歩くということです。
下山というと寂しく考える向きもあるかもしれませんが、
頂点を極めた後の成熟期だと考え、どのように成熟して行くかが課題です。
昨今マスコミでは(元気な高齢者)を盛んに取り上げているけれど、
高齢者の多くが恵まれているようなイメージを与え、結果、
若者たちに反感を抱かせることになっていはしまいか?
高齢者にも若者にも、日々の暮らしに精一杯の人々が増加しているわけで、
そうした格差に関して、高齢者のほうからの動きもあって良いのでは?
という提案もあった。
来るべき超高齢社会への処方箋を示せる人はいない。
が、この難題に日本がどう取り組んで行くかに世界は注目しているでしょう、とのこと。
私も思う。
年寄りだからと「敬われることを期待したり」「いたわられることを前提にしたり」
していられる時代ではない、と。
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