『日本の「運命」について語ろう』 浅田次郎:著 幻冬舎:発行
まだ読み終えていません。いまちょうど半ばくらいでしょうか。
著者の浅田次郎さんは、私と同年のお生まれです。
戦争が終わって生まれた世代です。
その浅田次郎さんが本著の冒頭から述べておられるように、
私たちは学校で、日本の近現代史を教えられていないのではないかということがあります。
現在60歳以上の人間が学齢期のころには、
周囲にはまだ太平洋戦争の時代を経験した人たちが大勢いました。
そうした人たちの経験を聞いた人もいれば聞かなかった人もいます。
もし聞いていたとしても、それは限られた個人の経験であったりします。
が、現代の若い人たちに比べれば、戦争があったという事実は忘れていない年代です。
私自身は、興味関心があったので、
そのような戦時の経験談には比較的、耳を傾けてきたほうだと思っています。
それでも、その後続いた70年の平安な日々のうちに、
あの頃何があったのかを知ろうとすることから遠ざかってしまったように思います。
しかし、戦後70年節目のここにきて、日本人として、
自国の近現代史を正しく継承することが国の存続に必須なのだと痛感しています。
残念ながら、私にはその能力も知力もありませんが、
この本は、明治維新以降の、特に、先の大戦の終結時に何があったのかを、
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