世間の大事から身辺の小事に至るまで、何ともやり切れない出来事ばかりが相次ぐ。
個人的に平穏を保とうと思えば、思考停止が一番の防御策かもしれない。
が、否が応でも、周囲のあれこれが目に入り耳に聞こえてくれば、脳は勝手に反応してしまう。
「あれは間違っている」「これはダメだ」「あんなことはしてはいけない」などと、
個人で考えてもしょうがないことに苛立ってしまうことが多くなった。
こんな時だろうか、
芥川龍之介や三島由紀夫や太宰治が自らの命を絶ちたくなったのは。
欲深き人間、あさましき人間への絶望。
夏目漱石は、そんな絶望感や失望感から芸術が生まれると書いている。
芸術へ昇華できるほどの能力を持たない者は、
日々悶々と悩み苦しみ、たまに知人に愚痴をこぼし、
その愚痴が歪曲されて回りまわって、再び自分を苦しめることになり、
さらなる絶望と失望の奈落へと突き落とされる。
個人の欲望や怠け心優先で他人を利用し、ずる賢く立ち回れる人間の頭の中はどうなっているのだろう?
他人から指摘され改善を促されても、反省や行動改善や、まして謝罪などもってのほか、
むしろ指摘した相手側を非難中傷できる思考構造とは?どうなっているの?
人間の劣化は人類の消滅への長い過程の兆候なのか?
コメントする