「アルジャーノンに花束を」第6話

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いよいよ主人公サクトの知能が高くなり、周囲の人々との摩擦が生じてきた。

 

学力の高さは、果たして人々を屈服させ得る力となり得るのか、と問うている。

 

「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」とか「知らぬが仏」などの故事ことわざが思い浮かぶ。

 

どこやらの国では、出身学校名で人を評価するような価値観がある。

そのような場面に出くわすたびに、私は内心で密かに苦々しく思う。

 

学力の高さを価値ありとする考え方は、

財力や資産力を、あたかも人間としての価値の物差しのように扱う考え方に共通するものがある。

 

学力・財力・資産力は、すべて個人の欲望充足に結びついている。

言い換えれば「我利我利」の道具が豊富な人と言える。

そうした人間が、果たして、周囲から慕われ親しまれるだろうか?

 

「我利我利」ではなく「自他共存の他利自利対等」の視点が、

学力だけ突出した主人公サクトには見えなくなっているという、第6話のお話。

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このページは、tsuyuが2015年5月16日 19:45に書いたブログ記事です。

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