今日は(大人の社会施設見学)で東京・市ヶ谷にある防衛省を見学して来ました。
寒いと言われていたのですが、思ったほど寒くはなく、風もなくて良かった。
午後からの見学は、我々グループの21人だけで、ゆっくり丁寧に案内していただきました。
先日たまたま NHK Eテレ「日本人は何をめざしてきたのか 知の巨人たち(7)三島由紀夫」を視聴しました。
彼が命を絶った防衛省の総監室にあった扉に残る、テレビでも紹介されていた刀の傷跡も見ました。
先の大戦の後、連合軍が戦犯を裁いた東京裁判の場となった講堂も見学しました。
三島由紀夫が割腹自殺した時、私はちょうど20歳でした。
そのニュースに接して、私は、これからの日本は大変な時代を迎えるだろうという、
漠然とした不安を感じたことを思い出します。
それは何故か、
大部分の人が、三島由紀夫の命を懸けた訴えを真剣に受け止めたように思えなかったからです。
やはり、あの当時の若者が、
なぜ三島があのような行動に出たのかを真剣に考えてみるべきだったのではないでしょうか?
その行動や主張が妥当であったか不当であったかに拘わらず、です。
三島は、日本人の精神的伝統が軽んじられて行く傾向に嘆き、
やがては秩序さえ失って壊れて行きかねないこの国の行く末を案じたのでしょう。
日本という国に生まれ育ち暮らしている者として、考えさせられることは多いこのごろです。
コメントする