ものの見かたや考え方の微妙な変化

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ここ数年(還暦過ぎてから)自分自身のものの見かたや考え方に微妙な変化が生じています。

 

定年までは、身の回りで起きる事象に対して結構メリハリのある反応をしていたと思うのですが、

このところ日を追うごとに感情の起伏が緩(ゆる)やかになり、

問題意識で活発に脳を興奮させることも少なくなりました。

 

「まあ、どうでもいいや、なるようになるでしょ・・・」といった感覚でいます。

 

思い当たる原因の中で一番は、やはり年齢。

つまり、私もご多分に漏れず(老い)てきているのです。

 

私としては好きな言葉ではありませんが、世間ではこんな状態を(角が取れる)と言うのでしょうね。

いい歳とって、いつまでも角張っているのも傍迷惑なものでしょうから、

周囲の平安の為なら丸くなったことにしておきましょう。

 

正直なところを言うと、もう何を言おうと何をしようと限界が見えているような気がしているのです。

ほんとうは、そんな悟ったような諦めたような境地になってしまうと、

老いの下り坂はいきなり急になることは必至です。

 

私は昔から「いま目にしているこの風景から自分が消えた世界」を想像してみることが多いのです。

結果はいつも「何も無かったかのごとく世界は動いていくだけだ」となります。

私が存在しようがしまいが、時の流れや社会の推移に影響はありません。

それならば、私のような人間でも、社会の片隅でひっそり息をしていても構わないだろう、

そんな思いでこれまで生きてきました。

 

あとどれくらいの時間が残っているのかわかりませんが、

老いてゆく自分を見つめながらゆっくり過ごせたら何よりの幸せだろうと思うようになりました。

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このページは、tsuyuが2014年9月25日 00:51に書いたブログ記事です。

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