4月13日が、歌人石川啄木の命日だということで、今朝のテレビ番組で"いつやるか、今でしょ"の東進スクール講師:林修先生が石川啄木について解説をされていました。
石川啄木は、多額の借金を重ねた人物で、借りる対象としては、当時の文学界の大御所たち。ただ、貸した人はどなたも啄木の悪口を言う人はいなかったというのは、啄木の文学的才能が認められ、その人柄が愛されていた故でしょう。
そのお話の中に「働けど働けど・・・」の短歌も出てきたわけですが、その前後の石川啄木像解説を聞いて読み直してみると、この歌はーーー真面目に一生懸命働いているけれど、なぜ自分の暮らしには余裕がないのだろうーーーという生真面目人間の呟きというわけではないようです。
とは言いながら、生真面目に働いても働いても生活に余裕が生まれない人間としては、ついつい口ずさみたくなる一首ではあります。
文学作品やそこまでの完成度ではないにしても、書かれた文章というものは読み手の事情で解釈がまちまちだということ。だからこそ、言葉の選び方・紡ぎ方というのは難しいなあ。。。と感じずにはいられません。
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