中高年の観客が多いという「ハンナ・アーレント」の解釈について、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37699
↑ ここに分かりやすく詳しい分析の文章がありました。
(思考を停止してマニュアル通りに動くだけの "平凡な人間" )について、
解り易く述べてあります。
そして、多くの中高年を集客する理由ではないかという根拠への言及も。
「人間は考える葦である」という有名なパスカルの言葉もあります。
単なる動物として考えた場合の人間は物理的な力は弱い存在であるけれど、
そこに思考(考える)能力が備わったことで地球生命体の中でも際立った位置についた。
それは人間が常に意識し続けなくてはならない能力である。
思考する内容以前に、自分が思考する動物であることの自覚を放棄してしまうなら、
もはやその人は人間の域から逸脱しかけているということ。
そんな問題点を心の内奥から引っ張り出してくれる作品、それが「ハンナ・アーレント」なのです。
↑ のサイトで知りましたが、この作品は昨年暮れに岩波ホールで上映されたのですね。
昨年、柏市のTKPシアターに「岩波ホールで上映される映画をこちらでも上映してください」とお願いしました。
その時には「映画の配信にはいろいろな経路がありますので、でも、考えておきましょう」との返事でした。
これで今後は、東京まで出かけなくても岩波ホールと同じ映画が観られると喜んでいます。
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