夏目雅子を喪って呆然自失の伊集院静が、色川武大(阿佐田哲也)との交流で立ち直って行く物語。
女優・夏目雅子が白血病で亡くなったころ、ちょうど私の夫も白血病闘病中だったので、
その後の夏目雅子に関する記事やニュースにはなぜか敏感に目を通してきたように思う。
その夫であった伊集院静氏に関しても、
同じように白血病の若い伴侶を看取った者という仲間意識?のようなものを感じる。(一人勝手にではあるが)
このドラマを視ようと思ったのは、タイトルの「いねむり先生」が色川武大(阿佐田哲也)であることを知ったから。
以前、このブログの記事に「色川武大(阿佐田哲也)」のことを書いたっけなあ・・・と振り返ってみたら、
2008年6月7日の日付で書いていた。
その時の内容は、各界著名人への昔のインタビューを再放送しているテレビ番組の感想だった。
読み直してみると、色川武大の発言に、私が心打たれたことが分かる。
今回の「いねむり先生」というドラマで描かれている色川武大という人物像が、
2008年6月7日にブログに綴った色川武大像に重なる。
ナルコレプシーという難病を抱えていたからなのか、生来のものなのか、
色川武大という人は人間の弱さや辛さに寄り添う心を持ち合わせた優しい人だったようだ。
ギャンブルの神様との異名ゆえに、私は長らく色川武大に偏見をもっていたと思う。
でも実は、周囲の人を愛し、また周囲からも愛される人物だったらしいことが、このドラマでよく分かった。
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