このところ巷に溢れ始めた「いいね!」がイマイチ ピン!と来なかった私にも
何となく理解できそうな示唆を与えてくれる番組を視た。
5月26日 a.m.0:30~1:37 放送 NHK Eテレ 「ニッポンのジレンマ "いいね"のツナガリ新世代討論」
この番組に登場する若い論客は、1970年代ー1980年代の生まれ。
20代30代の彼らの話を聴いていて、これからの時代に期待しても良さそうな予感がする。
新しいけれども、古くからあった文化伝統に類似するような思想・志向。
うん、こういうことなら SNS とやらの普及もありなんじゃないの、と言える感じ。
話は「空気を読む、読まない」から始まる。
与那覇さんという方の「(空気)に相対するものは(言葉)ではないか」という意見に納得。
ソーシャルネットワークの普及により、
昔のような強固に固定したコミュニティー社会から、
不特定多数のツナガリとしての新しいコミュニティー社会への変化。
そしてそのコミュニティーは短期に新陳代謝を繰り返しているという指摘。
それこそ「いいね!」と言いたくなったのは マイクロファンド事業 という存在。
東北大震災をきっかけに、被災した事業者への資金援助の仲介事業をしているという。
もともとは大手の会社に所属しないミュージシャンの活動を支援するための起業だとか。
この事業の理念は「共感・応援からの投資」で、
単なる寄付と違うのは出す側も受ける側も先行きへの責任を担うということ。
一人の資産家の一億円の出資ではなく、大勢の人から集まった一億円であることが重要なのだということ。
それこそ、SNS ありて成立する事業形態なのだと思えた。
これも、古きを尋ねれば 講 というものの存在があるとの発言あり。
そうだそうだ、昔は頼母子講などというのがあったっけ、と私も子供のころの見聞を思い出す。
あれこれと討論されて後、
「いいね!」で一括りにして終わるのではなく、
ひとつに決めずに流動的に物事考えていきましょう、
といったところが落ち着き所だったか。
「いいね!」が何らかの善い結果を導き出すきっかけになるのなら、それこそ「いいね!」に違いない。
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