職場というのは、2月3月は雰囲気が悪くなる。
なぜかと言うと、人事異動があるからだ。
憶測乱れ飛び、念願叶わなかった者は落胆の日々、
念願叶った者の心は既に新天地へと飛んでいる。
「立つ鳥跡を濁さず」という諺もなんのその、やりっ放しの逃げ得を決め込む輩は多い。
そんな不安定な雰囲気の中、私にも誤解の火の粉が降りかかった。
しかし、他意なく黙々と仕事をこなしていれば何とかなるもので、受けた誤解の一つは解消した。
定年前までは、何とか誤解を解くべく悪あがきをして事態をますます悪化させていたが、
定年してからは、何十年も繰り返してきた人事異動の時期のゴタゴタに巻き込まれるのは御免だと、
無頓着を決め込み、ひたすら口を閉ざして仕事に励むと、なるようになった。
「なった」結果とは、仕事を故意に邪魔するような言動が気にならなくなったということ。
他人を変えようとするより自分が変われとはこのことか。
何とか自分が善い者になろうとか、自らの考えを正義だと認めさせようとか、
多くの言を費やすより、黙して為すべきことを為していれば、
ものごとは終には「なるようになる」ものだと理屈は言いつつ、
失敗を何度繰り返しても座らなかった肚が、このごろやっと座ってきたようだ。
ま、いっかー
これも時薬か。
年齢を重ねることは悪いことばかりでもないワイ。
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