昨日、ただいま上映中の「東京家族」を観てきました。
私も瀬戸内地方から関東に出てきて37年目の身、
わが身に置き換えて考えさせられることが多々ありました。
郷里からの客人を迎える立場の私は、映画の中の娘や息子の立場でしょうか。
いまや実家の両親も義父母も他界してしまいましたが、
昔のことを思い出すと、ほろ苦くも少々息苦しい反省がこみ上げてきます。
ただ、迎える私にも私なりの言い訳があったのだと言えば、
映画の中の子どもたちの言動が、そのまま私に重なってきます。
美容院を営む娘が、自宅で同業者の寄合があるため両親をホテルに宿泊させる場面があります。
それも、自分たちは利用したことのない豪華ホテルです。
娘は親の為に奮発して孝行したつもりが、
田舎から出てきた両親にとっては戸惑い以外の何物でもなかったというエピソード。
肉親といえども、長らく離れて暮らせば価値観のズレは大きくなり、
お互いの望むことを読み取ることも難しくなりすれ違うということでしょう。
それは、私にも心当たりがあります。
仕方がないのです。
そうであっても、肉親はお互いに許しあい、それぞれが日々を平安に暮らしてくれることを願うのです。
生まれた時から知っている間柄、何があろうと無条件に許しあい受容できる関係、
家族っていいな・・・と改めて思いました。
そう気づいたころには、親兄弟は一人減り二人減り・・・そのうちに私も・・・いなくなるのです。
今が大事、大切なものに今すぐ気づき、その関係を丁寧に扱わなくっちゃ。
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