途端に気温が下がりました。猛暑にうだっていた体力気力がいっきに復活したようです。でも、まだまだ油断はなりません。季節の変わり目は行ったり戻ったり。あゝ、また暑い日が戻ってくると思うと・・・ツライ(ほんとうに汗)。
夏が終われば、一年の終盤に向けて時間はいっきに加速するように、毎年感じます。今年は歴史に大きく刻まれる激動の年であることは間違いありません。自然災害は言うまでもなく、政治家の無能と不実が白日の下に明らかになったという残念な事象も歴史的であると思います。自分が拠って立つ国の行く末を案ずることのない指導層が跋扈するこの日本は、これからいったいどうなってゆくのでしょうか?
このような時代において、名もなき一個人にできることは何か?それは「ただ生きている」ことしかありません。しかし、そろそろこの「ただ生きている」ということさえも難しくなりそうです。生真面目に生きようとすればするほど息苦しくなってしまう空気というのは、なんだか怖いのです。
「チャラ男」という言葉があることを、つい最近知りました。軽薄な男のことらしいです。昨年、この言葉を初めて聞いた時、いや?な気持ちになりました。私の感覚では、チャラチャラしている人間を信頼することは難しく、そうした思考や行動に同調はできそうにありません。あえて言うなら、マイナスイメージです。でも、この「チャラ男」という言葉がテレビや身の回りで使われているのを見聞きすると、その存在を面白がりこそすれ眉をひそめるような扱いは受けていないように思います。むしろ喜ばれているような・・・軽いこと薄っぺらいことを全否定するわけではないのですが、すべての困難や辛苦から目を背けるためにチャラチャラを好しとするのなら、それは如何なものかと思うのです。
≪重厚長大≫の対義語に≪軽薄短小≫という言葉があります。どちらも存在してこその調和です。
負担は軽いほうが好い、面白ければ好い、浅いところで考えを止めてしまう。皆が皆そういう傾向に走れば、その社会は建設的かつ創造的とは逆方向に向かってしまいます。私は今、その結果を目の当たりにしているような気がしてなりません。
未曾有の大震災や政治の堕落という豪雨が降り続くこの国。比喩ではない局地的豪雨という本物の自然災害まで多発しているこの国に、いつの日か「雨降って地固まる」時は来るのでしょうか?
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