不定期(?)だけれど、土曜深夜0:00からNHK総合で放送される「今夜も生でさだまさし」という番組を楽しみにしている。各地方の施設内に設けられた簡易な会場で、番組あてに送られてきたハガキを、さだまさしさんが延々読んでコメントトークをするという企画。生番組でテロップも手書きという、なんとも手作り感あふれる番組。今夜は熊本から。最後まで視聴すると、時刻は午前2時近くになっている。
たまにさださんのコメントが、中立公平を旨とするNHKの方針から脱線しそうになると「意見には個人差があります」という手書きの紙が出される。けれども、発言を止めたり言い直したりしないところが私は好きだ。意見には個人差があって当たり前だし、それを発言してはいけないとなると窮屈だから。
読み上げられるハガキの内容がまた面白い。身近な話題をつづってあるのだけれど、「なるほどなあ」と思えることや「ウフフ」とほのぼの笑えるエピソードなどなど。デジタルばやりの昨今にあって、ハガキと生放送とおしゃべりで構成されているこの番組の楽しさ面白さは、めっきりスローになった私の頭の回転に無理なく納まる。
途中でさださんの歌も聴けるのだが、今夜は「静夜思(せいやし)」という曲だった。十三夜の月に照らされて過ぎし日々を回想する情景が穏やかに静かに歌われた。歌詞がハッキリ聴き取れなかったので、あとで調べてみたい。
騒々しいばかりのテレビ番組が多くなり、見たいと思えるものが少なくなった一方で、たまにこうした番組にも出会える幸せ。次回は10月30日高知から。忘れていなければ、また見よう。
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